Meisoに学ぶ人生哲学

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こんにちは、タイラーです。

Meisoの曲から人生哲学を学び取りたいと思います。

 

私が初めてMeisoと出会ったのは2010年。

日本とフィリピンの混血DJ REiZがZiPANGという曲でMeisoをフューチャーしていたのがきっかけです。

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http://gloryboundinc.blogspot.jp/2010/04/dj-reiz-reizipang.html

 

 

Meisoとは

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http://amebreak.ameba.jp/interview/2010/02/001298.html

ホノルルと東京を拠点にインターナショナルに活動するMC。アメリカ人の父と日本人の母の間に生まれ、バイリンガルな環境で磨かれた独特の感性と言語感覚をリリックの世界観に反映させている。ハワイでラップの鍛錬を積み、言語の壁を越えてアメリカ人に通用する日本語ラップを独自に開発。英語には無い日本語の良さを追求したそのスタイルは緩急自在な柔軟さと鋭さをもってビート上をうねる。日本では2003年のB-BOY PARK MCバトル覇者としても知られる。

引用元:Meiso | Mary Joy Recordings

2006年、坂本龍一Shing02が立ち上げたプロジェクト(STOP ROKKASHO)にも参加していたとは、今になって知りました。

アメリカ×日本のハーフ特有の視点で切り込んでくる彼のリリックは、純血ジャパニーズの私たちに新たな気付きをもたらします。

 

恋愛の哲学ー「ソラニシラレヌ」

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札幌のプロデューサーMichitaとのコラボレーションです。

Meisoの曲の中で私が一番好きな曲「ソラニシラレヌ」。

歌詞を見ていきましょう。

足跡一つ無い美しさ
歩けば残されぬ 泥水しか
音飲み込み 白く塗りたくる
空に知られぬ雪が降る 

冒頭から心に引っかかるリリックです。

足跡一つないまっさらな大地も、人が歩けば足跡に泥水がたまる。なるほど。

恋煩い動悸 息切れ眩暈
痛む快楽恋愛に潜在
火傷しないほどの温度の蝋燭
飴と鞭 陰と陽 変態の法則
雷打たれたかのような刺激
静かなしぐさが心臓一撃
窓の外ばかり気づけば見てる
同じシーンばかり夢に出る
同じ星 同じときに生きる奇跡
宇宙を止める口付けの使命
だが恋の病は不治ではなく
情熱の泉もからからに乾く
脱水症状 紙やすり砂漠
擦り切れた心が蜃気楼を探す
飲めば飲むほど喉は渇く
思い出のオアシスは海水の麻薬 

人は本能的に恋愛を求める。

そこで感じる痛みさえも快楽に差し替える。ひたすら美化する。

しかし恋の病は不治ではない、「情熱の泉もからからに乾く」

思い出のオアシスは飲めば飲むほど喉が渇く「麻薬」。

星も夢見る空 から
絶望しみ込む砂 など
笑顔の写真たて まで
思い出の引き金
いずれ思い出 承知 求める永久ここ露の世 愚か者のすること
自作シナリオ 期待にも裏切られ神よこの痛みはいったいなぜ

美しい旋律の余韻
金縛りと耳鳴り
忘れたい日々ほど
耳元で響くもの
ダイアモンド落とすと
砕けたバラバラに
遠い星の瞬き 永遠の輝き
悲しみ紛らわし馬鹿騒ぎ しかし1人家に帰れば
寂しさがのしかかり
目をつむるが
眠りに付く事もできずに凍てつく
震える湿ったシーツに
丸くまるまる蓑虫 

自作シナリオにはだいたい裏切られますよね。

美しい旋律の余韻として金縛りと耳鳴りが残る。

楽しい時間があれば、一人の時間の孤独がいつもより濃い影を落とします。

 

結局はサビの部分が心理を語っているような気がします。

解釈は人によって異なると思いますが。

オルゴールが回転を止めるまで夕日が家路を染めるまで
最後の薪が燃えるまで
いくら何を飲んでも
もう 酔えぬまで
鮮やかな色の 全てが褪せる
シャッターボタン 震えて焦る
掴んだ手のひらを すり抜けていく
砂時計の 山頂は
また 揺れている 

こちらから歌詞全文を見ることができます。

ソラニシラレヌ/MEISO Feat.MICHITA|“The Boondork Saints” | Mr.manholeのブログ

 

 

お金の哲学ー「買ってはいけない

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パブロフの飼い犬

忠犬ハチ公

家畜の調教

しっぽ振って待ち望む

金の首輪食い込む マゾヒスト

青信号 止まらぬ 蝋人形

脳みそまで溶けて おどける道化

早くから働いて 遊ぶ金儲け

子どもの未来 質に入れ 便利守って

気晴らしぼかす

灰汁の雨で洗った蛇の目 

パブロフの犬」とは - 犬にエサを与えるときに必ずベルを鳴らすようにしたところ、エサが無くてもベルを鳴らすと犬がよだれをたらすようになるというもの。

所謂「条件反射」の実験です。

我々は知らぬ間に常識が刷り込まれ、条件反射的に大きな力に従う忠犬に仕立て上げられているのかもしれません。

青信号、みんなで渡れば怖くない。

安い 早い 旨いが取柄か

産地、製法、栄養、素材は興味ねぇかい?

今日は日曜日 自分にご褒美

無駄な商品の販売促進

買ってはいけない

彼らが君に好かれたいわけ なぜだか知ってるかい?

金だよ、円だよ、ドルだよ、ユーロだよ

毎日の買い物が本当の投票ってわけ

大量消費社会。必要以上に消費してしまう社会の仕組み。

私も完全に組み込まれています。

使命感を持って世の中を変えていきたいと思ってモノを売っている人も、ただシステムの中に組み込まれているだけなのかもしれません。

個人の使命感なんて簡単にコントロールできてしまう。

自己啓発」とか気持ち良い言葉を使えば簡単に使命感を煽ることができる。

兵隊のレベルを上げることができる。

どんなきれいごとを並べても、結局Make moneyしているだけなんですよね。

皆自由にやってるように見える

否、不自由隠して溶け込んでる

インプラントの胸に聞く声は作り物

シンプルな生き物を食い物にする

モラルのない企業の土壌

潤いそそぐ 君の財布がジョウロ

なら水やりはなし、根絶やし、枯らし

吹かせ 金のなる木の林に嵐 

自由だと思い込ませて、不自由に生きている。

我々はとっても素直で、扱いやすい人形なのかもしれません。

まだあなたの胸の中にアイデンティティーはありますか?

インプラントの胸」に置き換わっていませんか?

 

最後に 

Meisoのリリック、いかがでしたか?

人間や社会の本質についてじっくりと考えると、愕然とさせられます。

人間はなぜ存在しているのだろうか。

生の繰り返し、種の保存、「自分」という個体は人間の生の歴史のたった一つの小さなピースでしかありません。

結局、あなたのことなんて「誰も見ていない」

人はタンパク質の塊に電気信号を流している人形でしかない。

 

ここまで言及すると少し暗い気持ちになりますが、それが本質だとした場合、私は一つの解を持つようになりました。

人生はただの「ゲーム」です。

仕事も恋愛も普段の生活も、人生はすべてゲーム。

恋が成就せずに落ち込んだり、仕事がうまくいかなくてうつ病になったりするのは、本当に時間の浪費です。

今現在ここに存在していることに感謝し、目の前の世界をもっと楽しみましょう。

 

目の前には偶然にも第4次産業革命の大海原が広がっていますよ。

 

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